我が国では高齢化の進展とともに認知症患者の数も増加しています。
平成22年度調査報告では認知症患者439万人、認知症の前段階と考えられている軽度認知障害は380万人となっており、65歳以上の高齢者の実に4人に1人が認知症若しくは認知症予備軍という状況となっています。 その状況を鑑み、厚生労働省を中心とした関係府省庁が共同し、国家戦略としての認知症の早期発見・早期治療への取り組みも始まりました。
認知症は予防が可能です。認知症予備軍といわれている「軽度認知症」の場合、そのまま放置すれば認知機能の低下が続き、5年間で約50%の人は認知症へとステージが進行すると言われています。しかし、適切な対策や治療を行うことで認知症を発症しないままでいられることもあるのです。
癌と同様、認知症も「早期発見」「早期治療」が重要であると言えます。
当講座では、地域社会において予防への関心と知識を多くの方々に理解して頂く支援活動の中心となる人材を育成する為に、認知症についての基礎知識から、行政機関やサポートプログラムの利用方法、そして効果的な非薬物療法による予防方法等を網羅し、認知症予防アドバイザーとしての知識をしっかり学んでいただけます。
